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1998年08月12日

●「お盆・お施餓鬼の由来」

 その昔、お釈迦様の十大弟子の一人に目連という神通第一といわれる人がいました。 彼は自分母親が滅後はきっと極楽浄土で暮らしているだろうと思っていたわけです。ところが、その神通力で母親を捜してみると、 驚いたことに餓鬼の世界で苦しんでいたのです。
 
食べ物を食べようとすると口の中で火になり、水を飲もうとすると、これもまた火になってしまう。目連はこれを見かね、 母親を助けるにはどうしたらよいかをお釈迦様に尋ねたわけです。
 
 お釈迦様がおっしゃるには、この先あるところで修行をしている者たちに施しをしなさい、また今は亡き修行者たちを供養しなさい、 とのことでした。お釈迦様の言われるとおりのことをすると、目連の母親は餓鬼道から救われたのです。

 
 戦中・戦後の混乱期や、それ以前の時代われわれ、またはわれわれの先祖代々は、飢饉や干ばつなどの食糧不足という、 まさに餓鬼道と似たような世界を経験しているはずです。ですから餓鬼に苦しむ亡者たちの苦しみも理解できるはずです。
 
 お盆には先祖代々の霊の供養と併せ、飢え苦しむものたちに施す慈悲の心を備えていくことが大切なのです。