●「法要の手引き2 49日(満中陰)法要」
亡くなった日から49日の間、故人はわれわれのこの世界に居るでもなく、 阿弥陀さまのおつくりになった浄土の世界へ往生しているのでもないはっきりしない状態にいます。これを称して、陰の中にいる、 すなわち中陰といいます。一般的には、49日間経過して、浄土へ往生するということから、この中陰が満了したという意味で、 49日法要のことを満中陰法要とも呼んでいます。
ですが、浄土宗においてはその依り所とする3経(『無量寿経』、『観無量寿経』、『阿弥陀経』)において、即得往生を説いています。 故人が亡くなられてすぐに、つまり通夜式の際に阿弥陀さまが来迎され、葬儀式の後、荼毘にふした煙とともに浄土へ昇っていき往生するのです。 沢山の仏さまたちがいらっしゃるように浄土も沢山あります。このうち、阿弥陀さまがつくられた西方浄土を選ぶなら、 南無阿弥陀仏と阿弥陀さまにお願いするなら、死してなお閻魔大王をはじめとする7日ごとの裁判など受けることなどなく、 即座に浄土へ往生できるというわけです。
われわれが引っ越しをしたりした場合を考えてみて下さい。すぐに今までの生活には戻れないことでしょう。後片付けや近所へのご挨拶、
その他いろいろとしなければならないことがありますよね。それと同じように、
浄土の世界へ引っ越してもすぐに慣れるということはないでしょう。時間が掛かります。すぐさま浄土へ往生はしているものの、
阿弥陀さまの蓮のつぼみの中であたためられ、それから光が放たれ花が開くように浄土での本格的な生活が始まるのです。その意味では、
満中陰というよりは放光忌、若しくは放光会と呼んだほうが良いのですが、一般的には満中陰と呼ぶ場合が多いようです。
また、われわれにとってもかけがえのない人を亡くした深い悲しみはもっともなことですが、いつまでもそれを引きずっていてはいけません。
新たな生活を始めなければならないのです。その区切りとするべく49日法要というものがあるのだとお考え下さい。
満中陰法要の際には、お位牌(黒位牌)のお開眼も一緒に行いますので忘れずにお持ちください。また、ご本尊前の供花、
故人のための供物などもご準備ください。お塔婆につきましては、
事前にお申し込みいただければ当寺にて一基7千円にて準備させていただきます。
故人が完全に浄土で生活をし始め、阿弥陀さまやその他多くの菩薩さまたちと一緒に暮らし始める大切な日ですので、その感謝や、
これからお願いしますといった思いを込めて法要にのぞまれ、お念仏をお称えくださるようお願いいたします。