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2005年05月03日

●「列車事故に思う」

 みなさまもご存じのJR西日本列車脱線事故ですが、死者100人を超す大惨事となりました。 テレビなどでは連日に渡って原因等を論じています。

 その内容を見てみますと、一番多いのが「私鉄との集客競争の弊害」、「社内管理教育体制の問題」などが挙げられています。でも、 それだけがこの事故の原因でしょうか?最新型のATS装置を取り付けていなかったJR西日本は当然問題ですし、 自分自身の勤務評価の保身の為に安全を犠牲にしてまでスピードを上げた運転士にも問題があるのはもっともです。しかし、 少しの遅れに対してすぐに文句を言うわれわれ乗客にも落ち度は無かったのでしょうか?事故直前の駅でのオーバーランについては、 乗客が説明がないと車掌に詰め寄ったと報じられています。わずか1分半の遅れに対して、そこまで激高するのは私には理解しがたいことです。 お金を払ってそのサービスの提供を受ける、そういう意味では文句の一つも言う権利はあるでしょう。しかし、 その文句は安全性を犠牲にしても得てほしいというものでは無いはずです。ただ、結果として、 そういうふうにつながっていったとも考えられないでしょうか?


 ちなみに対面の特急電車は運転士が信号を見て急停止したため、その周囲1キロ圏内の電車に自動通達され、 2次事故は避けられたとのことです。運行集中センターからの連絡前にこの処置をした運転士は大いにほめられるべきです。もっとも、 それが当たり前ではありますが。事故のためこの列車を線路上で降りなければならない乗客たちの苦情も聞きました。文句もわかりますが、 けがをしたり、ましてや死んでしまったりするよりはいいでしょう。
 
 
 こういったことは私たちだれのこころのなかにでも潜んでいます。亡くなった方々はそうではないにしても、今回の事故は、 こういった心の歪みが起こしたものとも考えられると思います。気をつけなければ、と今あらためて感じています。
 犠牲者のみなさまにはお悔やみ申し上げます。阿弥陀さまの光とともに極楽浄土へ往生されることを願っております。


南無阿弥陀仏  合掌