●「二尊院」
嵯峨野の鬱蒼とした竹林の中を歩くこと暫し、阿弥陀如来像、
釈迦如来像の二本尊を安置していることから、二尊院の名で呼ばれてる小倉山二尊教院華台寺が開ける。
ここ二尊院は、平安時代初期の承和年間に嵯峨天皇が慈覚大師を開祖として建立したのが起こりであり、一時後荒廃したが、
法然上人やその弟子湛空によって再興されている。現在は天台宗寺院であるが、前述の通りわれら浄土宗とも縁深いお寺である。また、
二尊院はもともと御所と?がりが深く、嵯峨家、二条家、三条家、四条家、鷹司家などの墓所が多数あります。本堂「二尊院」
の勅額は後奈良天皇から、また唐門「小倉山」の勅額は後柏原天皇から下賜されたものです。
山門を抜けると「紅葉の馬場」と呼ばれる名所、
緩やかではあるが200メートルほどの坂が待ち受ける。藤原忠平の歌「小倉山峯のもみじ葉心あらば今ひと度の御幸またなん」
が有名である。
坂を登り切り、本堂にあがると、念仏停止を求めた天台宗徒に対し、
法然上人が天台座主に呈した制戒を記した「七箇条御誓文」が陳列してあった。御誓文の後に続き法然上人をはじめ、
百数十名ものそうそうたるお弟子たちの署名が続いている。この中に、
当山開山の熊谷蓮生法師の署名もあること覚えておいていただきたい。 本堂右手の急な階段を登ると、
湛空が建立したや法然影像を安置した足曳堂(法然上人御廟)が閑静な嵐山の町を見渡すように存している。また、
この階段途中の五重塔は「法然五重塔」と呼ばれ、これもまた湛空が建立したものである。

*平成17年11月18日、友人のお寺団参のお手伝いで訪れた嵐山です。